前乗りされる側にも原因がある
僕は前乗りには比較的寛容だ。前乗りされた後ろでライディングできれば、2人乗りも気にならない。
それがローカルなら目の前で異次元のサーフィンを見れるので、良い勉強になる。
だから目くじら立てて怒るようなことはしない。
ただし、ライディングを妨害されるような前乗りは勘弁してほしい。
特に波が大きくてなかなか乗れない時に、ようやく乗れた波を前乗りされ衝突を回避するためボードから降りるのは本当に悔しい。
こういう前乗りは白人がよくする。白人には周りを見ていないヤツが多いようだ。
しかし前乗りされる側にも原因があると気がついた。その原因とはオーラを出していないことだ。

オーラを出す
バリのローカルはまず前乗りされることがない。ローカルが乗ろうと動き出した波は、誰も手を出そうとしない。それはローカルが、絶対に乗るというオーラを出しているからだ。
そのオーラはどこから来るかと言うと、パドリングである。
波が来て、ひときわ力強いパドリングでブレイクポイントへまっしぐらに向かう姿を見ると、コイツ絶対乗るなと誰もが悟る。だから誰も手を出さないのだ。
乗るのか乗らないのかわからないような弱々しいパドリングでは、前乗りされても仕方ない。
1つのピークに10人ほどのサーファーが固まっている所で、僕もパドリングでオーラを出す方法を試してみた。良さそうな波が来た時に早い段階でブレイクポイントを予測できたので、いち早く動き出す。そして力強いパドリングでブレイクポイントへ向かうと、そのまま良い波をゲットすることができた。その間、周りのサーファーは誰も動き出さなかったのだ。
やはりパドリングでオーラを出せれば、前乗りされることを防げるようだ。