波の掘れ上がりに合わせても乗れない
ハイパフォーマンスボードに乗り換えてから、厚くて割れにくい波に手こずるようになった。
テイクオフが早いボードに乗っていた頃は、この手の波にも難なく乗れていた。日本の波に合わせたロッカーの弱いボードだったので、うねりから乗ることができたからだ。
ハイパフォーマンスボードではうねりから乗るのは難しいので、波の掘れ上がりに合わせて乗るようになった。しかし厚くて割れにくい波では掘れ上がってからなかなか割れず、しばらく進んでから割れる。その間に取り残されてしまうことが多い。
この問題を解消する方法を考え出した。
波の掘れ上がりに合わせるのではなく、波が割れる位置に合わせる。そして波をかぶりそうなタイミングでテイクオフをするのだ。
厚くて割れにくい波では、かぶりそうでも案外かぶらず、丁度良いタイミングでテイクオフできたりする。
この方法でハイパフォーマンスボードでも厚くて割れにくい波を乗れるようになった。

かぶりそうなタイミングで乗る注意点
かぶりそうなタイミングでテイクオフする注意点として、波待ちポジションも重要だ。周りのラインナップに惑わされないように、波が割れる近辺で波待ちをする。
初めは波が割れる位置を見極めるのが難しいが、慣れればその位置が見えるようになる。
それから、テイクオフする時に実際に波をかぶることもある。波をかぶることをビビってしまうとテイクオフを失敗する。
以前の僕もビビって乗れなかったが、五十肩で数か月間片手でサーフィンしていた時期に、イヤと言うほど波をかぶりながらテイクオフしてきた。
その経験から得た教訓では、後方の割れる波を気にしないで、前方の進むべきラインに意識を集中すると成功しやすい。
また、インサイド寄りで波待ちするので、お化けセットが来た時はたいがい間に合わず波を喰らう。喰らった波に耐えられるように、ドルフィンスルーのスキルが必要だ。
そしてお化けセットに乗って来たサーファーのライディングを邪魔してはいけない。それができないようなら、インサイド寄りで波待ちする資格はないのだ。