海で練習できるとは限らない
サーフィンの難しいところは、こういう練習をしたいと思ってもそれに適した波に巡り会えるとは限らないことだ。
スキーやスノーボードのように、同じゲレンデで繰り返し練習できるわけではない。だからサーフィンは難しく、そして面白い。何十年も飽きることなく夢中になれるのも、簡単には上手くならないからだ。
練習に適した波に巡り会えなければ、部屋で練習すれば良い。
部屋で波をイメージして練習するのなら、どんな波でも用意できる。例えば、テイクオフから1発目にリッピングして2発目にカットバックでインサイドへ繋ぎ走ってスラッシュ、みたいな波も自由に設定できる。
ただイメージトレーニングだけでなく、なるべくリアルに近い感覚で練習したい。そこで、ある秘密兵器がとても役に立っている。

海より練習になる?
それはスケボーのデッキである。ごく普通のサイズで、実寸は長さ77センチ、巾20センチの物だ。
デッキにスタンスし、波に乗ってるイメージで体の動かし方を練習する。
両足を両端のキックに乗せれば、ボトムの滑りを利用してクルッと回すこともできる。リッピングもカットバックもスラッシュも、思いのままだ。
実際に海で波に乗るより練習になるかもしれない。
注意点として、部屋の床がバリでは一般的なタイルなので、そのままだとカンカンうるさい。そこで消音のためにタオルをカバーになるように巻き付けてある。
床が傷んだり傷ついたりする可能性もあるので、そうなっても良い場所で行う。
また、僕の場合は反復練習をしない。1日でフロントサイドを1本と、バックサイドを1本だけでやめる。
過去に反復練習で悪いクセを体に覚え込ませ、かえって下手になる失敗を何度か経験している。練習している動きが正しいとは限らないのだ。
サーフィンでは1つの動きを体に覚え込ませるより、臨機応変に状況に合った動きができるようになる方が良いと思う。