ボディーボードに挑戦

バタ足が進まない

翌朝、ヨーヨーズはサイズがありハードそうだったので、トロピカルズでボディーボードデビューだ。美しい白砂のビーチで足ヒレを装着し、ボディーボードに腹ばいになりエントリーした。

トロピカルズは真ん中がチャンネルになっていて波を食らわず沖まで行ける。左側にレフト、右側にライトのブレイクがあり、誰もいないライトのブレイクを目指す。

それにしても、初めてのボディーボードはなかなか進まない。と言うか、足ヒレを使ったバタ足のやり方がわからない。水面をバシャバシャやっても、水中で重い足を上下させても、全然進んでる気がしない。
疲れたので、どれくらい進んだかなと後ろを振り向くと、まだ砂浜がそこにあった。

軽い半ラウンド位の時間を費やし、ライトのラインナップにたどり着いた。頭位の波がブレイクしていて、友だちはすでに何本も波に乗って楽しんでいる。
僕も波に乗ろうとするが、全く乗れる気がしない。こんなバタ足では乗れるはずもない。
何度も乗ろうとしては置いてかれを繰り返していた。

突き飛ばされるように

そこへ、大きめの波が沖寄りで割れそうになった。サーフィンならドルフィンで交わすタイミングで、ここぞとばかりに岸に向かってバタ足をする。
ドンッとブレイクした波に突き飛ばされるようにボードが走り出した。そのままスープに乗ってまっすぐ進む。なかなか進まなかったバタ足に比べ、スピード感が気持ち良い。
この感覚をいつまでも味わいたくて、スープが消えるところまで乗っていった。再び沖に出るのは気が遠くなるので、この1本で海から上がった。

ボディーボードは思っていたほど簡単ではない。バタ足のやり方だけでも勉強しておくべきだった。なんとか1本だけでも乗れて良かった。