ドルフィンスルーで深く潜るのは間違い

バリの波では通用しない

以前の僕は、ドルフィンスルーは深く潜るのが正しいと思っていた。
日本にいた頃はそれで問題なかったし、自分はドルフィンスルーをマスターできてると思い込んでいた。
しかし、バリ島に移住したらドルフィンスルーが通用しない。波のサイズが同じでも日本の波とはパワーが全然違う。
手元からボードを一瞬で奪われ、洗濯機に放り込まれたかのようにグルングルンに巻かれる。一生懸命深く長く潜っても、まるで効果が無い。
そんなことが頻繁に起きていた。

ところが、ある事を発見してから、ドルフィンスルーで巻かれることはほとんど無くなった。巻かれる確率が30パーセントから3パーセントに激減したような感じだ。
何を発見したかと言うと、巻かれるのはスープの真下ではなくスープの後ろの渦巻いている部分だということだ。
スープが通過する時は何ともないのに、その後ろにモンスターが潜んでいて袋叩きに遭っていたのだ。

いかに早く浮上するか

そこで、渦巻いている部分を喰らう前に浮上する方法を思いついた。
1番ダメージが少ないのは、ホワイトウォーターのすぐ裏に浮上することだ。早めに潜って背中にスープを感じたらすぐにノーズを上に向け浮上する。
多少早過ぎてスープに戻されても、浮上しさえすれば水中で巻かれることはない。逆に深く潜ろうとすると、渦巻いている部分に突入してしまう。
ドルフィンスルーはいかに深く潜るかではなく、いかに早く浮上するかだったのだ。

それ以来、ドルフィンスルーが苦痛ではなくなり、たくさん波に乗れるようになった。
セットはダンパーでも、ミドルで形の良い波が割れていることはよくある。以前なら喰らうのが嫌でアウトに出るものの、ダンパーばかりで乗れなかった。
今ではセットはドルフィンで交わし、ミドルの良い波を狙うサーフィンができている。そのおかげでたくさん波に乗れるようになったのだ。
たかがドルフィンスルー、されどドルフィンスルーである。