やればやるほど下手になるサーフィン

上手くなる人と下手になる人

30年余りの自分のサーフィンを振り返ってみると、初心者の頃は徐々に上達していたが、その後20年位はほとんど上達しなかった。
いや、上達しなかったどころか、やればやるほどサーフィンが下手になっていた。
サーフィンを始めた時は誰もが初心者で、スタートラインは一緒のはずだ。そこからどういうサーフィンをしていくかで、上手くなる人と下手になる人に分かれていく。僕は下手になる方へ進んでしまったようだ。

僕にとってやればやるほど下手になるサーフィンとは、常に腰を落としたサーフィンだ。それに気づいたのはバリ島に移住してからである。
バリのローカルは誰もそんな乗り方をしていない。だから体全体を使った大きなサーフィンができる。
常に腰を落としていたら、せいぜい膝の屈伸程度の小さな動きしかできない。だからショボいサーフィンになってしまうのだ。

下手になってもサーフィンは楽しい

そう気づいてから10年以上掛かって、だいぶ改善してきた。それでもたまに腰を落としてしまう悪いクセが出る。そんな時はひどくショボいサーフィンになってしまう。
やればやるほど下手になるサーフィンを続けてきたツケが、今でも僕を悩ませる。

そもそもこうなってしまったのは、初心者の頃に HOW TO本を読み漁っていたからだと思う。上手くなりたい一心で HOW TO本を読んで勉強してきた結果、こんなふうになってしまった。
しかし HOW TO本が悪いわけではない。世の中に溢れている情報なんて、人によってプラスになったりマイナスになったりする。それをどう解釈して取捨選択するかは本人次第だ。
当時の僕には、その能力が無かったようだ。

だからと言って悲観的になることはない。下手になってしまったサーフィンをあれこれ考えて改善していくことが、今では1番の楽しみになっている。