テイクオフのパドリングで重要なこと

テイクオフを研究して様々なことを学んだ

初心者の頃、波に乗れるようになった時からテイクオフをマスターしたと思い込んでいた。
それから20年以上、自覚のないまま未熟なテイクオフを続けてきた。自覚がなかったのは、未熟なテイクオフでも波に乗れるボードを使っていたからである。
ハイパフォーマンスボードに乗り換えた時、自分の未熟さを思い知らされた。そして、テイクオフを1からやり直そうと決意することになる。
それ以来、パトリングやテイクオフが遅いハイパフォーマンスボードに乗り続け、何年も掛けてテイクオフを研究してきた。その結果、テイクオフに重要な様々なことを学んだ。

テイクオフで重要なことは色々ある。波選びやポジション、パドリング、ボードの滑走、立つ動作などだ。
今回はパドリングについて学んだことを振り返ってみようと思う。

ボードがブレないようにする

テイクオフのパドリングで最も重要だと思うのは、ボードが動いてブレてしまわないようにすることだ。
波に乗り損ねるのは、気づかないうちにボードがブレていることが原因だったりする。
特にパドリングで力が入るとボードがブレやすい。良い波が来ると気合が入り過ぎて乗り損ねるのも、ボードがブレてしまうからだろう。
ボードさえブレなければ、大して力を使わなくてもスムーズにボードが滑走してくれる。

ボードがブレないためには、パドリングのフォームも重要だ。
胸や膝がボードに着くと、簡単にボードがブレてしまう。それを防ぐため、テイクオフの時は胸と足を上げ、お腹の肋骨のへりから骨盤までをボードに着くようにする。そしてパドリングの動きがボードに伝わらないように、胴体を固定する意識でボードを安定させる。これが上手くできると、ボードの滑り出しが早くなる。
また、遠くから掻こうと腕を前方へ伸ばすとボードが大きくブレてしまう。
良い方法は肩の力を抜き、自然に手が届く位置から入水して後方へ強く掻く。この時、深く掻くとより効果的だ。