パドリングでボードに乗る前後位置の決め方

かなり前に乗る

バリのローカルのテイクオフを見ていると、ボードのかなり前に乗ってパドリングしていることに気づく。そして胸を高く上げて軽く水を掻きスムーズに波に乗る。そのテイクオフは実にカッコ良い。
日本にいた頃の僕は、胸でボードを押さえるカッコ悪いテイクオフをしていた。バリに移住してから、ローカルのテイクオフを真似て胸を上げるようにした。

パドリングではノーズの先端が水面から数センチ上がるのが理想だが、胸を高く上げるとノーズも上がり気味になる。胸で押さえていたのが腹で押さえるようになり、重心がテール側に移るからだ。
これを防ぐために必然的にボードの前の方に乗るようになった。

スピードが出るとノーズが上がる

この前後位置の決め方だが、ボードに寝そべり胸を上げた状態でノーズの先端が沈むか沈まないかギリギリの位置に合わせる。かなり前寄りで、胸を着けるとノーズが沈むくらいだ。
胸を上げた状態で理想のノーズの上がり具合に合わせないのは、パドリングを開始してスピードが出れば更にノーズが上がるからだ。モーターボートが走り出すと船首が上がるのと同じ原理である。

胸を上げてパドリングでスピードが出た時点で、理想のノーズの上がり具合に合わせる。ノーズが10センチ以上も上がるようなら乗る位置を前にずらす。
これくらい前に乗ると、胸でボードを押さえることなくスムーズにテイクオフできる。

胸を上げると言っても腰を反らせるのではない。それでは腰が疲れてしまうからだ。
胸を上げても腰が疲れない方法は過去の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてもらいたい。

胸を上げても腰が疲れないパドリング