捕まってばかりいた早い波を走れるようになった

8割は捕まってしまう波

普段はショアブレイクでサーフィンは厳しいが、波のサイズと潮がマッチした時にサーフィン可能になるポイントがある。ここの特徴はブレイクが早いことだ。
ローカル達は上手く乗りこなすが、僕はほとんど走れず捕まってしまう。8割は捕まって、残りの2割がまぐれでライディングできる感じだ。
波予報を見てサーフィンできそうだったので、そのポイントへ行ってみた。

いつも通り早い波だが、運良く空いている。さっそく入水し、フロントサイドとなるライトの波にコンスタントに乗れていた。
今回はやけにサーフィンが楽しいなと感じながら、10本ほど乗って気がついた。全ての波でライディングに持ち込めている。こんなことは初めてで、以前の自分とは別人のような気がしてくる。
以前と違うのはテイクオフが変わったことだ。テイクオフで立つ時にボードが加速する感覚で、それにより早い波でもライディングに繋げられてるようだ。

テイクオフで2つの事を意識

テイクオフに関してはこれまで様々な方法を試行錯誤してきたが、今回は特に2つの事を意識していた。それは間を取る時の姿勢と、足を着く時の体の動きである。
間を取る時とは、手を着いて腕を伸ばし切る前に一瞬動きを止めることで、これによりテイクオフが格段に安定する。
この時に重心がテール寄りに移ってしまわないよう頭をできるだけ前に出したい。その為には肘が開かないように脇を締め、手首の力で上体を起こす。すると重心が前に移り、この姿勢で間を取るとスピードが出やすくなる。

足を着く動作では、あえて足を前に出そうとしない。その代わり腕を伸ばし切ると同時に腰を一気に曲げる。足をコンパクトに折り畳んで腰を目一杯曲げることで、自然に足が前に出てスタンスが決まる。そして下半身が一気に前に出る勢いでボードがグンッと加速する感覚だ。
足を着く前にノーズを進行方向へ向けておけば、足を着いた時にはライディングが始まっている。

このテイクオフにより立つだけで終わっていた早い波が、スピードに乗って最後まで走りきれている。以前の何倍もライディングできるようになったことで、やけにサーフィンが楽しく感じていたのだ。