パドリングが早くなる簡単な裏ワザ

力まかせは効率が悪い

サーフィンにおいて、パドリングの早さはとても重要だ。
若い頃はスピードを出そうと力まかせにパドリングしていた。しかし余計な力が入るとスムーズに掻けなかったり、重心がブレたりしてかえって効率が悪い。何より疲れてしまう。
歳を取ると、いかに疲れないかを求めるようになる。そのためにも、力を抜いたままパドリングが早くなる簡単な裏技を使っている。

例えば、手を洗った後に拭く物がなければ、手を振って水滴を飛ばすだろう。この肘から先をビシッと強く振る動きを使うのだ。
水を掻く過程の後半、手の平が胸の辺りに来たら、肘から先をビシッと後方へ振る。それと同時に手首のスナップを効かせる。
すると手の平に水の重みを感じ、その分スピードが出せる。
力を入れるのは肘から先だけで、肩や上腕には力を入れない。そうすれば疲れないし、ブレないのでテイクオフにも効果的だ。

更にスピードアップさせる裏ワザ

セットを喰らいそうな時や離れた場所に良い波が来た時、もっと早く移動したい。そんな、ここぞと言う時に使える裏ワザもある。

普段のパドリングでは肩に力が入らないように、遠くを掻こうとせず肘を軽く曲げて手の届く範囲に入水している。
これを更に肘を曲げたまま、より近くに入水させるのだ。肘の角度は90度位で顔の辺りから手を水中に入れる。

なぜこれでスピードアップできるかと言うと、肩をスライドさせる動きをやめることで普段の2倍速位の回転でパドリングできるのだ。小さな体で大人顔負けのサーフィンをするキッズ達は、こうやってパドリングしている。
この早い回転で肘から先をビシッと振り、更にバタ足も使えば喰らってたセットも回避でき、間に合わなかった波にも乗れることがある。

ただし、この方法はグングン進む代わりに中年サーファーには体の負担が大きい。なので、ここぞと言う時以外は使わないようにしている。