パドリングが疲れない体の使い方

胸をボードから離し、肩に力を入れない

これまでパドリングに関しては数え切れないほどの方法を試行錯誤してきた。その目的は、疲れない方法とスピードを出す方法を見出すためだ。
そしてパドリングではほとんど疲れなくなった。

まず効率の良いパドリングとして目指したのは、胸を反らしてボードから離すことと、肩に力を入れないことだ。腕を自由に動かすにはこの2点ができてないといけない。そのための疲れない体の使い方を見出した。

胸を反らしてボードから離すのに、背中や腰を反らすとそれだけで疲れてしまう。背中や腰には力を入れずに肩を後ろに引く。背中で肩甲骨を寄せる格好だ。
更にお腹を突き出すようにボードを押せば、胸を反らすことができる。

肩に力を入れないためには遠くを掻こうとしないことだ。肘を軽く曲げ、手が自然に届く位置から入水する。そして後方にしっかり掻く。これを徹底するには肩を目一杯下げると良い。下げるとは足の方向へ下げると言う意味だ。
これらの姿勢を保ちつつ体の力を抜いてパドリングすると、本当に疲れない。

歳を取るのも悪くない

20代や30代の頃はパドリングで筋肉痛になるのが当たり前だった。こんなハードなスポーツは歳を取ったらできないんじゃないかと思っていた。それが40代で筋肉痛にならなくなり、50代の今では疲れも残らない。
体力は確実に衰えているが、それを技術でカバーすることで若い頃より快適にサーフィンができている。
歳を取るのは思っていたほど悪くはないようだ。