五十肩の悪いところ
サーフィンにおいて五十肩の悪いところは、ヒジを曲げて手を横に開く動作ができないことだ。
左手は正面から横へ90度開けるのに対し、五十肩の右手は45度も開けない。情けないくらいに可動域が狭くなってしまった。
だから掻いた手を前へ持っていく際に、水中から出すことができずパドリングにならないのだ。
移動するためのパドリングでは、右手は気を付けのように体側に沿わしている。そしてテイクオフの時だけ右手も使う。
上がらない右手をどう使うかと言うと、水中で手首だけ回している。推進力は全く得られないが、両手でパドリングしている気分になり、リズムが取り易くなる。

スピード不足を補うために
ただ、どうしてもスピードが遅い。アウト寄りからうねりのうちに乗ることができない。波を被るか被らないか位のインサイド寄りに合わせないと乗れない。
僕はこのインサイド寄りに合わせるテイクオフが苦手だ。日本にいた頃は、いかにアウト寄りから乗れるかを求めていた。
それがバリのローカルとの大きな違いだと気付いたが、インサイド寄りに合わせるのは巻かれそうでビビってしまう。
しかし、そんなことは言ってられない。スピード不足を補うためにはインサイド寄りに合わせるしかないのだ。
小さい波から徐々に慣らしていこうと、トライを続けるのであった。