ボディーボードに挫折からの 片手でサーフィン

足の甲がズル剝けに

ヨーヨーズに挑んだボディーボードで、リップと共にボトムに叩きつけられた。その衝撃で、ツルツルしたボトム面に横に折れ目が入ってしまった。
ボディーボードもこんなふうになってしまうのか。買ったばかりなのでショックだが、使えないことはないだろう。

それより、足の甲がひどいことになっていた。足ヒレの縁が当たる所が両足ともズル剥けになってる。
足ヒレの下にはソックスを履くということを、この時はまだ知らなかった。裸足のまま足ヒレを装着し、効率の悪いバタ足を必死に続けた結果、ズル剥けになってしまったのだ。
夜になると痛みがひどくなり、足ヒレは装着できそうもない。早くもボディーボードに挫折することになった。

ボディーボードの他に、一応サーフボードも持ってきている。こうなったら片手でもサーフィンするしかない。
それほどスンバワは、波乗り以外にやることがない場所なのだ。

片手でパドリング

サーフボードを持ってヨーヨーズへ行った。パドリングで五十肩の右手を使うと肩に激痛が走るのは確認済みだ。とりあえず左手だけでパドリングしてみる。

普段でも疲れた時は片手でパドリングすることがある。それは漕がない手をボードのノーズ付近に着いて頭を上げれるから楽なのだ。
しかし、肩が痛くて漕がない右手をノーズ付近に着けない。右手は気を付けのように体側に沿わし、左手だけでパドリングする。これが思った以上にキツイ。

漕いでる時は水の抵抗に反発する力で頭を上げる支えになるが、漕いだ手を前に持っていく時に支えがゼロになる。重力で下がろうとする頭を保持するのに余計な体力を使う。
非常に疲れる上、スピードは両手で漕ぐ時の半分も出ない。いきなりこんなサーフィンをしたら、きっとめげていただろう。ところが僕は、めげるどころか喜びを感じていた。

ボディーボードより全然進む。確実に前へ進んでいることが嬉しい。
こんなふうに思えるだけでも、ボディーボードに挑戦した価値があったのかもしれない。