いきなりできて驚いた
バリのローカルはサーフィンが実にすばしっこい。特にすばしっこいと思うのは、波が厚くなった所でボードを走らせる時だ。
スケボーのチックタックみたいに、パン、パン、パン、パンとボードを自在に動かして走らせる。そして、グングン加速していき最後はエアを飛ぶのだ。
その動きが実にすばしっこく、僕の動きの2倍は早い。僕が4ビートなら、8ビートで動いている感じだ。
なんであんな動きができるのか? 身体能力の違いか歳のせいなのか、マネしてみても全くそんな動きはできなかった。
ところが、自分のサーフィンが変わってきたからなのか、なんとなくできる気がしていた。
そこでミドルが厚くなる波で試しにやってみたら、いきなりチックタックみたいに走ることができたのだ。これには自分でも驚いた。

前足荷重をやめたから
なぜいきなりできたかと言うと、前足荷重をやめ自由に動けるようになったからに違いない。
自由に動けるようになったからできる気がしたのであって、必然的にできたのだと思う。だから練習しなくてもいきなりできたのだろう。
一度できるようになると、チックタックみたいな動きが楽しい。ローカルみたいにグングン加速してエアを飛ぶなんてできないが、厚くなった波を8ビートで切り刻み、インサイドに繋いでフィニッシュを決める。なんだか別人のようにすばしっこく動けている。
以前はなんであんな動きができるのだろうと不思議に思っていたが、今ならハッキリわかる。すばしっこく動けなかったのは身体能力や歳のせいではなく、前足荷重のせいだったのだ。