自分が乗った波のスープに持っていかれる

パワフルなウルワツのスープ

バリ島に移住して最初の乾季はウルワツによく行った。 インドネシア語の学校に通っていた頃なので週末だけだが、ウルワツでできそうな日は行くことにしていた。

ウルワツは大まかに分けてテンプル、ピーク、コーナーとあり、僕はいつも洞窟の正面のピークに入る。テンプルは遠いし、コーナーはブレイクが早くて難しそうだからだ。ピークは割りと乗り易いと思う。

そんなピークもいつもキレイに割れるとは限らない。波に乗っても先が崩れてしまうことはよくある。そうなったらライディングをやめてボードから降りるのだが、降りたところで自分の乗った波のスープに持っていかれる。これが厄介だ。他のポイントではそうでもないが、なぜかウルワツではよく持っていかれる。
波が小さければスープの裏にジャンプする方法もあるが、とても飛び越えられるスープではない。持っていかれたくないのだが、持っていかれない降り方がわからない。

リーフの上を転がる


そして、持っていかれた先には浅いリーフの棚があり、この上を転がることになる。ヘタに動くと手や足を切ってしまう。
何度も持っていかれてはリーフの上を転がっているうちに、だんだんコツがわかってきた。尻もちをつくようにすれば手や足を切らないで済む。
岸の方を向いてお尻でドン、ドン、ドン、とバウンドしていく。海パンが破けるリスクはあるが、怪我はしなくなった。

でも、こんなことが上手くなるより持っていかれない方法を知りたいものだ。