ハイパフォーマンスモデルよりボリュームを落としたボード

サーフショップで気になったこと

尻に開いた穴を継ぎ当てして使っていた海パンが、生地がすり減ってさばけてきた。いよいよ限界なので海パンを買いに久々にサーフショップへ行った。

立ち寄ったサーフショップには、色々な有名メーカーのサーフボードの色々なモデルが揃っている。僕が使っているボードのメーカーもあるので、他のモデルはどんな感じかチェックしていて「おやっ?」と思った。
どのハイパフォーマンスモデルも僕のボードよりボリュームがある。と言うか、僕のボードが極端にノーズやテールの幅が狭いようだ。

僕は道具にはあまりこだわらないので、今のボードを2年以上も気にすることなく使ってきた。でもさすがに気になり、このボードについて調べてみると、ショッキングな事実が判明した。

セミガンだった

なんとこのボード、大波で使うためのセミガンモデルだったのだ。
セミガンと言えば、大きい波のパワーを逃がす為にボリュームを落とし、代わりに通常より長いサイズにしてテイクオフのスピードを得るボードだ。
もし僕が大波用のセミガンを買うなら6’4から6’6くらいの長さにするだろう。ところがこのボードは5’10。
長くないセミガンなんて、ただ単にボリュームを落としただけのボードではないか。どうりで、このボードに乗り換えた時、以前は乗れてた波に乗れなくなったわけだ。
もしセミガンではなく普通のハイパフォーマンスボードだったら、もっと調子良いサーフィンができていたかもしれない。

では、このボードを買って後悔してるかと言うとそうでもない。いや、むしろ良かったと思っている。
僕の場合、今の実力で調子良いサーフィンをするよりも、今の実力をレベルアップしたいと考えている。そう考えるようになったのも、バリのローカルとあまりにレベルが違うからだが。
その為には、このボードは最適だ。
他のボードだったらここまでテイクオフを追求することはなかっただろうし、実際このボードに乗り換えてから僕のサーフィンは変わってきた。今ではたくさんの事を学べたと感謝している。
そんなわけで、この先もこのボードに乗り続けていこうと思う。