回転が足りないからショボい
バリのローカルはリッピングをバシッと決める。ボードがほぼ180度回り、真上を向いたノーズが真下を向く。これぞリッピングだ。
僕もリッピングをした時は180度くらい回した気分になる。でも実際は90度くらいしか回っていなかったりする。
バリのローカルに比べたらあまりにショボくて、リッピングと呼ぶにはおこがましい。弱々しく当てて返しただけである。
このリッピングの返しを回し切るにはどうしたら良いか研究していて、返しの回転不足は腰が回っていないせいだとわかった。腰が回っていなければ、足先で回す範囲でしか回転させることはできない。だからショボいのだ。
そして腰が回らない問題を解消する良い方法を発見した。腕と肩を使った簡単な動作で、効果抜群の裏ワザである。

岸側の腕でフォローする
リッピングで返す時は、沖側の腕を振り降ろすのが一般的である。沖側の腕とは、レギュラーフッターならフロントサイドでは右腕、バックサイドでは左腕になる。グーフィーフッターならその逆だ。
沖側の腕を振り降ろすことで体全体がねじれてボードを回すことができる。
裏ワザでは、沖側の腕に加え岸側の腕を使ってフォローするのだ。
沖側の腕を振り降ろしたところで、間髪を入れずに岸側の腕を背中側へ引く。更に背中側へ引いた 岸側の肩を高く上げる。
これにより腰をグイッと回転させることができる。
腰を回せれば簡単にバシッと決めれるようになる。90度しか回らなかったボードを180度くらい回せるようになるのだ。
弱々しく当てて返すだけだったリッピングが、力強く回し切れるようになるとスカッと気持ち良い。
上手く決めれるようになると、サーフィンがますます面白くなる。