腰が折れて腰が引けている
僕の経験上、サーフィンをどんなに頑張っても上達しない悪いフォームがある。20年以上続けてきた結果、ほとんど上達しなかったからよくわかる。
そのフォームを矯正することでサーフィンが変わり始めた。
その悪いフォームとは、腰が折れて腰が引けていることだ。
なぜ腰が折れて腰が引けているのが悪いかと言うと、ボードに荷重が伝わりにくくなるからだ。
試しに腰が折れた態勢をとってみると、腰がボードの中心からズレる。更に曲がった腰がクッションとなり荷重を吸収してしまう。
それによりボードが走らず、ターンで失速してアクションが決められないショボいサーフィンになってしまうのだ。
ところが、スピードが出るボードではボードが走らない部分を補ってくれる。おかげで僕も、スピードが出るボードに乗っていた頃はそれなりに乗れていた。
しかし、そのせいでフォームが悪いことに気づかないまま、20年以上も腰が引けたサーフィンを続けてきてしまったのである。

ボードにしっかり荷重が伝わる改善方法
このフォームを改善するには、腰を折らないようにすることだ。
股間を前に突き出し、へそを上に向けるようにして腰を固める。太モモから腰まで板が入っているような感覚だ。そして上体を被せるために腰の代わりに背中を曲げる。
これでボードにしっかり荷重が伝わるようになる。
初めてこのフォームを試した時は、経験した事のないようなボードが走る感覚に感動したものだ。ボードにしっかり荷重が伝わると、こんなにも変わるのかと驚いた。
それから何年も経つが、今でも腰が引けてしまうことがある。そうなると急にサーフィンが下手になる。
頭ではわかっていても、長年培った悪いクセはなかなか直らないものである。