テイクオフをマスターしたと勘違い
僕はショートボードでサーフィンを始めたこともあり、テイクオフができるまで半年掛かった。初めて立てた時の感動は今でもハッキリ覚えている。
それ以来、テイクオフはマスターしたと思い込み、もっぱらライディングを練習してきた。しかし、サーフィンは大して上手くならなかった。
50代になって改めてテイクオフを1からやり直すことになり、マスターしたと思っていたテイクオフが初心者の頃と変わらないひどいモノだと自覚した。
パドリングで肩に力が入っていたり、手の着き方が悪かったり、立つ動作でもたついたり、腰が引けてしゃがんでいたり、波を見る余裕がなかったり、他にも細かいところを挙げればキリがない。
そしてテイクオフの未熟さが、サーフィンが上手くならない原因だったと痛感するのであった。

テイクオフを改善したら上達し始めた
例えばテイクオフが未熟なため、立つことに夢中でライディングを意識する余裕がないとか、パドリングに必死で立った時には頭が真っ白になってしまうとか、そんな状態で波に乗っても良いライディングができるはずもない。
テイクオフでは精神的な余裕が必要だ。冷静に波を見てライディングに意識を向けれるようになるとサーフィンは変わってくる。
また、ライディングの良し悪しを決める最も重要なライディングフォームは、テイクオフの時点でほぼ決まってしまう。
テイクオフで腰が引けてガチガチになっていたら、ライディングもガチガチになってしまう。テイクオフで良いライディングフォームを取れると、ライディングは格段に良くなる。
このようにテイクオフが未熟なままライディングを練習しても上手くはならない。自分がそうだったから良くわかる。
テイクオフの改善に3年くらい掛けて集中的に練習した結果、停滞していたサーフィンが少しずつ上達し始めたのだ。