頭で考えるデメリット
HOW TO本でサーフィンの勉強をしていると、体の動きを頭で考えるようになる。
例えばボトムターンなら、前膝はこれくらい曲げ後ろ膝はこれくらい曲げ、前後の荷重配分は何対何で、腰の角度や頭の角度それに手の動きなど、頭で体の動きを意識するのが当たり前になる。
すると実際にサーフィンしている時も、頭で考えて動くクセがついてしまう。それがサーフィンの上達を妨げる大きな要因になっていたようだ。
サーフィン中は意識するべきことがたくさんある。波の状況やスピードのコントロール、どういうラインを取りをしてどこで技を仕掛けるかなど、波に乗りながら様々なことを一瞬で判断しなければならない。そんな時に体の動きを意識していたら情報を処理しきれない。
エアロビクス教室でインストラクターの激しい動きに生徒がついていけるのは、頭で考えず見たままをマネしているからだ。「右手をこれくらい上げ、左膝をこれくらい曲げ」なんて頭で考えていたら、1人だけ置いていかれてしまう。そのギクシャクした動きを見た周りの人達は、笑いをこらえるのに必死だろう。

無意識で動けることが重要
サーフィンも頭で考えていたら遅れが生じてしまう。後手後手に回ったらショボいライディングしかできない。上手いサーファーは先手先手で動いているからアグレッシブなライディングができるのだ。
もちろん体の動きを分析することも大事だが、やり方によっては裏目に出て上達を妨げてしまう。自分がそうだったからよくわかる。
頭で考えなくてもお手本のライディングを何度も見てイメージできていれば、似たような動きはできるはずだ。深く考えずにやってみれば意外に簡単だったりする。
体の動きを意識するより、イメージだけで無意識に動けることがサーフィンの上達には重要だと思う。