デッキパッドを格安で手に入れ貼り替えた

キックテールがもげて無くなった

中古で買ったサーフボードに付いていたデッキパッドがひどい状態になってきた。バリ島は高温多湿の気候のせいか、ウレタン製品の劣化が早い。何度も剥がれかけては接着剤で貼り付けていたが、3ピースのキックテールは右がもげて無くなり、左が無くなり、ついにはセンターが無くなり平らになってしまった。
そのせいで後ろ足が後方へ滑った時に足がボードから外れコケてしまう。さすがに限界なので交換することにした。

バリ島はサーフショップがたくさんあるが、ブランド物のデッキパッドはどこも高い。日本より高いくらいだ。
安い物はないかと通販サイトを見ていて、15万ルピアのデッキパッドを見つけた。約1500円だ。とりあえずキックテールが復活すれば良いやと思い、この格安のデッキパッドを購入した。

格安とは言えブロック型パターンのグリップは良さそうだ。ただ幅が小さいような。テール側に足を置いたら指とかかとがはみ出てしまう。
そこで思いついたのが1ピースのデッキパッドを3ピースに分割する方法だ。分割して広げて貼り付けたら良いだろう。
今どきの3ピースのカットを参考に、定規を当ててカッターで切断し簡単に分割できた。

古い糊をキレイに剥がさず失敗

貼り付ける前に古いデッキパッドを剥がさなくてはいけないが、これが1番大変だ。ワックス用のスクレッパーでコツコツと剥がしていく。
ようやく剥がし終わっても、頑固な糊が残っている。この糊もコツコツと剥がしていくうちに、いいかげん疲れ果てた。
糊の上から貼っても粘着力が増して良いんじゃないかと都合の良いように判断し、新しいデッキパッドを貼り付けた。ところが、これが失敗だった。
しばらくしてサーフボードを見ると、デッキパッドが浮いてきてる。やっぱりアセトンなどの溶剤でキレイに剥がさなければいけなかった。結局やり直すハメになったのだ。

貼り付けたデッキパッドを剥がし、古い糊をキレイに落とす。アセトンなんて持ってないので、バイクからガソリンを抜いてウエスに染み込ませてゴシゴシこする。何度か繰り返しゴシゴシこすると糊がグニャグニャになってきた。それをプラスチックの小さい定規でそぎ落とす。地道な作業を続け、ようやくキレイになった。
1度貼って剥がしたデッキパッドの糊は粘着力が弱まっているだろうから、強力両面テープで貼り付けた。とりあえず完成だ。

実際に海で使ってみると、思った通りグリップは良い。分割して広げたおかげで幅もバッチリだ。
何より、ブロックの角が角張っている感触が良い。新品のサーフボードをおろした時のような高揚感がよみがえってきた。
サーフィンを終えた後も、強力両面テープの効果で剥がれることはなかった。
張り替えに苦労はしたが、値段からしたら大満足である。