テイクオフが大幅に改善
テイクオフの早いボードからハイパフォーマンスボードに乗り換えて、3年以上が過ぎた。
そこで、上級者ではなく僕のような発展途上サーファーがハイパフォーマンスボードに乗り続けた結果を振り返ってみる。
思えば、乗り換えたばかりの頃は以前は乗れてた波に乗れなくなった。特に大きくて掘れる波では、リップから降るひどいパーリングを繰り返しスランプに陥った。
いかにテイクオフの早いボードに甘えていたかを思い知らされ、本物のテイクオフを身に付けようと決意した。
それからパドリングや体の使い方、波の使い方など、いろんな事を試行錯誤してきた。時には五十肩で数か月も片手でサーフィンし、波が大きくても小さくても片手でも 同じボードを乗り続けた。
その結果、どんくさかったテイクオフは大幅に改善されたのだ。ボードの性能に頼らず自らの技術でテイクできるようになり、大き過ぎる波以外なら以前のボードと同じくらい乗れている。

ライディングも改善
また、ライディングも改善された実感がある。
以前のボードは勝手にスピードが出るので、波に押されながらレールを入れるだけでターンしていた。
ハイパフォーマンスボードでは勝手にスピードが出ない分、自ら動いてボードを走らせターンに持ち込む必要がある。そのおかげで、どんくさかったライディングが根本から改善されたようだ。
今ではハイパフォーマンスボードに乗り換えて良かったと思うが、良いことばかりとは言い切れない。ずいぶん遠回りをして来たと言うのも正直なところだ。
今の実力で調子の良いサーフィンをしたいなら、スピードの出るボードの方が良いかもしれない。今の実力が不満でサーフィンを変えたいなら、ハイパフォーマンスボードに乗る価値はある。
遠回りにはなるけれど、得るモノはたくさんあるし、遅過ぎることはない。僕も50歳を過ぎてからハイパフォーマンスボードに乗り換えたのだから。
そして、遠回りも案外楽しいものだ。