世界のスタンダード
バリに移住した当初は、ローカルサーファーのライディングフォームが独特なモノに見えた。
膝は深く曲げず、膝の屈伸もほとんど使わない。体が起きていて腰が高い。
日本では膝を深く曲げ腰を低く構えるのが常識だと思っていた。だからバリのローカルが独特に見えたのだが、独特なのは僕の方だった。
バリには世界中から上手いサーファーがやって来る。そんな彼らとバリのローカルのサーフィンは共通するモノがある。これこそが世界のスタンダードのようだ。
逆に、僕のように腰を低く構えるサーファーはほとんどいない。彼らから見たら僕のサーフィンは異質だと言えよう。

上達に必要なモノ
僕がこうなったのは初心者の頃に読み漁った HOW TO 本の影響である。でも、そういうサーフィンは日本特有のモノだったようだ。
思えば、腰を低く構えるサーフィンを20年以上やってきた。その結果、ほとんどサーフィンは上達しなかった。
このライディングフォームを変えない限り上達はあり得ないと悟り、数年掛かりで改善できた時、僕のサーフィンは変わり始めた。
まだまだ下手くそだが、腰を低くしていた頃に比べればだいぶマシになった。それに、以前は経験したことのないような感覚を味わえ、「おおー」っと感動することも増えた。
これまでのサーフィン人生を振り返ると、ターンやアクションを練習する前にライディングフォームを見直すべきだったなと反省している。