バリの無農薬米

ウダヤナ大学農学部が推奨

バリに住み始めた頃はいつもワルンで食べていたが、毎日では飽き飽きしてくる。ワルンで使われてるパーム油も自分には合わないようで、間もなく自炊をするようになった。

米はブラス スハットという無農薬米を買っている。味は日本の米に近くまあまあ美味しい。ウダヤナ大学農学部が推奨している無農薬米なのに、5キロで64000ルピアという安さだ。
クラマスへ行くと鴨の群れを田んぼに誘導してるおじさんを見かけるが、あの辺りでも無農薬米を育てているのだろう。

黒い粒が混じってる

ただ、生育途中に虫に養分を吸い取られ、黒く変色した米が混じってる。乾季はまだマシだが、虫が発生する雨季は特に多い。
この黒い粒を取り除くのがかなり面倒だ。毎回、数十分かけて選別しているとくじけそうになる。
黒い粒も気にせず食べればいいのだけれど、やはり気になってしまう。それに米粒大くらいの小石が混じってることもあるので、どっちみち選別作業は必要だ。

日本で無農薬米が普及しないのは、この黒い粒も原因の1つらしい。「黒い粒が混じってる」と、客からのクレームが絶えないそうだ。
消費者のために苦労して作った無農薬米なのに、消費者のクレームに苦しめられたら心も折れるだろう。
その点、クレームをつけることをしないバリでは無農薬米もすくすく育つ。