増やした麹で日本酒作り

どぶろくを濾して日本酒に

自家製味噌を作るためにバリでは貴重な麹を増やして使っていた。蒸した米に麹を混ぜ2日間発酵させる方法で、10倍くらいに増やせる。更にその麹を増やして使っていたら、かなり余ってしまった。
そこで余った麹を使って日本酒を作ってみた。

米250gを通常の8割位の水で硬めに炊き、鍋に移して水750ccと麹100gを混ぜる。そこへドライイースト小さじ半を混ぜるが、パン作り用のドライイーストは臭みがあるので、少量のぬるま湯で溶いてしばらく置くと臭みを軽減できる。
あとは常温で放置し、1日1回かき混ぜ発酵するのを待つだけだ。バリの常温なら3日ほどでアルコールになり、これがどぶろくだ。

どぶろくは米粒のほのかな甘みによりマイルドで飲み易い。これはこれで美味いが、更に日本酒にするためザルで濾す。
日本酒と言っても白濁してるので、清酒ではなくにごり酒と呼ぶのだろう。味は辛口の日本酒そのものだ。アルコール度数はけっこう強く、コップ1杯でかなり酔いが回る。

バリで売ってる日本酒は超高い

バリでは輸入モノの日本酒は驚くほど高い。なのでバリで日本酒を味わえるなんて思ってもみなかった。自分で作ればとても安上がりだ。
日本では酒税法でアルコール1%以上の酒作りは禁止されてるそうだが、バリでは気兼ねなく作れる。

どぶろくを濾した時に残った物は酒粕である。粕汁にしたり甘酒にしたり、肉や魚の料理にも使える。ビンに入れ冷蔵庫で長期保存ができ、使い切ると酒粕を使いたくて日本酒を作ろうと思うほど利用価値がある。