トゥアックは鮮度が命
友人の所へ遊びに行った時、トゥアックを頂く機会があった。トゥアックは前に飲んだことがあり、その時は独特のクセと酸味があり美味いとは思わなかった。
その時の味を思い出し、気乗りしなかったが少しだけ頂いた。
ところが一口飲んだ瞬間、あまりの美味さに驚いた。前に飲んだモノと全然違う。クセや酸味はなく、ほのかにフルーティな甘味を感じる。
すっかりトゥアックの虜になり、何度もおかわりして、売ってる場所も教えてもらった。
トゥアックは椰子の樹液を発酵させたもので、これを蒸溜するとアラックになる。
常温で置いておくと発酵が進み酸っぱくなってしまうので、生産地以外ではあまり売られてないそうだ。
教えてもらった店では、生産地のカランガサムから冷蔵状態で直送して専用の冷蔵庫にストックされる。だから鮮度が保たれているのだ。

値段はビールの6分の1
バリでは昔は安かったビールも値上がりして、今では日本の発泡酒より高い。
トゥアックは1.5リッターで15000ルビアと、ビールの約6分の1の安さだ。ローカルの話では糖尿病にも良いらしい。
僕はこのトゥアックを知ってから、ビールは一切買わなくなった。
原始的な製法で作られるトゥアックは添加物が入ってないので、いくら飲んでも頭が痛くなったり気持ち悪くなったりしない。ジュース感覚でグビグビいけてしまう。
そして小便に行こうと立ち上がった瞬間、足がガクガクになっていて相当酔っていることに初めて気付くのである。