スタンスが簡単に決まるテイクオフ

前足が前に出ない

テイクオフの時にスタンスをミスることがよくある。特に掘れる波でミスが多く、たいがい前足をテール寄りやかかと寄りに着いてしまうミスだ。
初心者の頃はノーズ寄りに立ってしまうのを悩んでいた記憶があるが、勢いよく飛び乗るテイクオフをしていたからだろう。テイクオフがスムーズになりノーズ寄りに立つことはなくなったが、50歳を過ぎて勢いが衰えたのか、前足を前に着けないことが増えた。

前足のスタンスをミスると途中で修正するのは難しく、まともにターンもできない。せっかく乗った波を台無しにしてまい、その波がその日一番の良い波だったりする。
何度も悔しい思いをして、スタンスを決める良い方法はないかと探っていた。

色々なスタンスを決める方法を試してきたが、決定的なモノはなかった。どれも意識しているうちはできても、意識していないとミスが出る。
テイクオフで立つ時には意識がライディングに向いていないといけない。この時点で足元を意識していては、良いライディングができるはずもない。
そのことを考慮しつつ更に追及し、ついに良い方法を発見した。

前足を前に着こうとしない

それは前足を前に着こうとせず、腰を前に移動させる方法だ。足元を意識せず、腰を前に出す事だけを意識する。腰が前に出てから普通に足を着けば、自然とスタンスが決まる。
この時、腰を斜めに向けながら(レギュラーフッターなら左腰をより前に出すように)移動させると、着いた足の向きもバッチリだ。
腰を前に出すクセさえつければ、意識しなくてもスタンスが決まるようになる。

この方法を発見するまでは足を前に出そうとしていた。すると、腰が後ろに残ったまま足を前に出すことになり、その態勢にはそもそも無理がある。だからスタンスをミスるのだろう。たとえスタンスが決まっても腰が引けた態勢になり、ライディングに悪影響を及ぼす。

この方法にしてからスタンスが決まるだけでなく、驚くほど良いライディングができることもある。腰を前に出す勢いによるものなのか、テイクオフしてからの初速が早い。すると、ファーストターンからアクションを狙うようなアグレッシブなライディングができるのだ。