本物のテイクオフを求めて

早いボードに甘えてきた

テイクオフの遅いハイパフォーマンスボードに乗り換えてスランプに陥ったが、それはボードのせいではない。長年テイクオフが早いボードに甘えてきたせいで、テイクオフが未熟なままだからだ。
バリのローカルならこのボードでも軽々乗りこなすだろう。

バリのローカルのサーフィンとの決定的な違いはテイクオフにある。彼らはテイクオフが安定して余裕があるから、自由自在にアクションを入れたライディングができる。正に本物のテイクオフだ。
僕の場合はテイクオフに余裕がないので「どこでどんなアクションをしようかな」なんて考えることもできず、行き当たりばったりのライディングになってしまう。テイクオフが変わらないことにはサーフィンの上達は望めない。

テイクオフの大改造

そこで、たとえスランプが続こうとも、このボードを乗り続けることに決めた。このボードを乗りこなせるようになれば、本物のテイクオフを手に入れられるのではないかと考えたのだ。
それはF1マシンで坂道発進を練習するようなもの。見当違いな方法かもしれないが、こうでもしないと変わることはできない。

本物のテイクオフを手に入れるまでは、このボードに乗り続けよう。こうしてテイクオフの大改造が始まるのであった。