波のパワーの違い
バリの波のパワーはドルフィンスルーで思い知らされる。同じサイズの波でも、日本では経験したことのない強い力でもみくちゃにされる。
水中に潜った状態で、手元からボードが一瞬にして消えることはしょっちゅうだ。無理にボードを離さないようにして、ボードごともみくちゃにされ肩を痛めたこともある。
何とかならないものかと色々試してきた中で、いくつか効果を実感するものもあった。

小手先のワザ
まず、水の抵抗をできるだけ減らすことだ。顔は下に向け頭頂部で突き進むようにし、肘は横に開かないで脇を閉める。
ボードを沈めた時に腕を伸ばし切るとボードを持ってかれやすく、肘を少し曲げてる方がレールをつかむ腕に力が入る。
ボードを体より前方に出すと不安定になるので、なるべく後方にセットする。
スムーズに浮上するために潜ったらノーズを少し上向きにする、などだ。
ただし、これらは波が小さければ役に立つが、波が大きいと結局もみくちゃにされてしまう。何か海の中に棲む怪物に袋叩きにされてるみたいに。
この怪物に小手先のワザは通用しないようだ。