体力温存 手抜きドルフィンスルー

セットにハマり尽き果てる

サーフィンをやっていて辛いことと言えば、セットにハマった時だ。3、4回のドルフィンで済めばいいが、容赦なく10連発くらい食らい続けることもある。

必死にパドリングとドルフィンを繰り返しても岸の方に戻され、しまいにはボードを沈める腕力さえ尽き果ててしまう。波のパワーが強いバリではよくあることだ。

ボードを沈めない

そんなふうに尽き果ててしまった時、良い方法を発見した。ボードを沈める必要がないドルフィンスルーだ。
スープが迫ってきたらノーズを斜め下に向け水中に刺し、顔を下に向け片足をテールに着きドルフィンスルーの体勢をとる。あとは何もせずに待つだけ。

この状態でスープが背中に当たるとグッと押される。その力が斜め下に向けたボードに伝わり、何もしなくても水中に潜っていく。あとはいつも通り水面に浮上するだけだ。

このドルフィンはセオリーからしたら間違った方法かもしれない。深く潜れないので押し戻されもするだろう。
でも、無理に前へ進もうとせずセットが止んでから沖へ出ると割り切れば、体力温存にはもってこいだ。

普段は普通にドルフィンするけど、セットにハマった時は手抜きドルフィンを使うようにしている。これで疲労度はかなり違う。