忘れていたアイデア
このブログでたくさんのアイデアを記事にしているが、僕自身すべてをマスターしているわけではない。
サーフィン中に意識できることなんて、せいぜい2つか3つである。その時は集中して意識できていても、しばらくすると忘れてしまう。中には完全に忘れて全くやっていないアイデアもある。
そんな忘れていた記事をたまたま読み返し、これは試してみようと思うことがあった。
それは「ボードが簡単に滑り出すテイクオフ」という記事で、それによると胴体を固定してパドリングするとボードがスーっと滑り出すそうだ。そう言えばそんな事もあったような気がするが、完全に忘れていた。
僕はハイパフォーマンスボードではうねりから乗れないと思い込み、掘れ上がりに合わせるテイクオフばかりしていた。
しかしダンパー気味の波などでは、うねりから乗れたら良いのになと思うこともある。
そこでボードがスーっと滑り出すと言う、この記事の方法を試したくなったのだ。

胴体を固定してパドリング
ちょうど潮の上げ込みが強く、割れにくい波だった。そこへ小さめの割れるか割れないかビミョーな波が来た。いつもならスルーするところだが、これは絶好のチャンスとばかりに乗りに行く。
胴体が動かないように慎重に水を掻く。気合を入れてスピードを出そうとするパドリングとは違った掻き方だ。
腹が膨らんだりへこんだりしないように呼吸も小さくして、弱々しいパドリングを続ける。するとボードがスーっと滑り出したので、すかさずボードに立った。
なんと、うねりから乗れたではないか。久しく味わっていなかったうねりから乗る感覚に、懐かしさを感じていた。
このテイクオフにより、今後のサーフィンの可能性が広がるような気がしている。
なぜ胴体を固定するとボードが滑り出すのかも、研究を続けていきたい。