サーフィンが劇的に変わるライディングフォーム

何もかも逆だった

腰を低く構えるライディングフォームを直そうと目指したのは、ボードにしっかり荷重できるように膝や腰が深く曲がらないことと、ガチガチにならないように太モモに力が入らないこと。そして後ろ足を軸に乗れることだ。
頭ではわかっていても、長年体に染みついたサーフィンは簡単には直らなかった。無意識に膝が深く曲がり腰を落としてしまう。
根本的な体の使い方から変えなければと色々試してきて、ようやく全てを満たすライディングフォームにたどり着いた。それは以前のフォームとは何もかもが逆だった。

ライディングフォームの取り方として、まずスタンスの幅に足を開き真っ直ぐに立つ。そして股間を前に突き出すのだ。正面を向いた下腹が上を向くように突き出す。
膝はピンと伸ばさず軽く曲げるが、曲げ方が重要である。腰を落とす方向に曲げずに、膝を前に出す。こうすると股間も突き出しやすくなる。
上体は前かがみにしようと腰を曲げるのではなく、背中を軽く丸めるようにしてバランスを取る。いわゆる猫背だ。
この態勢で無理にひねらない程度に進行方向を向く。これで基本姿勢は完成だ。

膝の曲げ方が重要

このライディングフォームで膝を曲げるには、尻を落とすのではなく膝を前に出す。常にへその位置がストリンガー上にある状態だ。
すると膝を深く曲げることができないので荷重が逃げない。更に太モモがガチガチにならないので体が自由に動く。そして、自然に後ろ足を軸に乗れるようになる。

実際にこのフォームで波に乗ってみると、常にボードに荷重が掛かり失速しないので、格段に調子が良くなる。
そして体が自由に動けるのでボードも思い通りに動かせる。カットバックなんかは失速することなくキレイに回せる。
加速したい時は膝の屈伸を使わず、テールを踏んで腰を前に振れば瞬時に加速できる。

このライディングフォームを発見したおかげで、20年以上も代わり映えのなかったサーフィンが劇的に変わり始めた。新鮮な感覚も味わえ、サーフィンがますます面白くなってきた。